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サウナの知識

サウナの心拍数|目安は何bpm?測り方と「ととのう」心拍数ゾーンを解説

 

結論から言うと、サウナを出る目安は「安静時心拍数の1.5〜2倍」です。安静時心拍数が70bpmの方なら、105〜140bpmに達したときが出るべきタイミングです。

「サウナは何分入ればいいの?」という質問に対して、多くの記事が「6〜12分」と回答しています。しかし実際には、サウナの温度・湿度・体調は毎回異なるため、時間だけで管理するのは不正確です。

本記事では、心拍数を使ってサウナの「出どき」を個人最適化する方法を解説します。測り方、ゾーン早見表、実践的なタイムラインまで、具体的にまとめました。

この記事で分かること

• なぜ「時間」より「心拍数」で管理すべきなのか

• サウナ中の心拍数ゾーン早見表(安全域・最適域・危険域)

• 心拍数を測る3つの方法(手首・スマートウォッチ・簡易法)

• 心拍数サウナの実践タイムライン

なぜ「時間」ではなく「心拍数」で入るべきなのか

「サウナは8分」と決めて入る方は多いですが、同じ8分でも体への負荷はまったく異なります。

温度が違う

70℃のフィンランド式サウナの8分と、100℃のドライサウナの8分では、体温上昇量がまったく異なる

湿度が違う

ロウリュ直後の8分と通常時の8分では、体感温度が10〜20℃変わることもある

体調が違う

睡眠十分な日と睡眠不足の日、食後と空腹時、季節による体温の違い——同じ人でも日によって適切な時間は変わる

心拍数はこれらの変数すべてを反映した「体の総合指標」です。温度・湿度・体調がどう変わっても、心拍数という一つの数値で「今の自分にとっての最適な出どき」を判断できます。

Point

心拍数管理はフィンランドのサウナ研究者やプロアスリートの間で推奨されている方法です。「時間」は入門者の目安として有効ですが、慣れてきたら心拍数管理に移行するのがおすすめです。

サウナ中の心拍数ゾーン早見表

まず自分の安静時心拍数を測りましょう。起床直後、横になった状態で1分間測定するのが最も正確です。一般的な成人の安静時心拍数は60〜80bpm程度です。

以下の表は、安静時心拍数を基準にしたサウナ中のゾーン分けです。

ゾーン 心拍数の目安 体感 アクション
ウォームアップ 安静時〜×1.3
例:70→91bpm
じんわり温かい。まだ余裕がある まだ早い。そのまま入浴を続ける
最適ゾーン ×1.5〜×1.8
例:70→105〜126bpm
背中に汗が流れる。脈が速い。心地よい熱さ ここで出るのがベスト。「ととのう」に最適な温まり具合
注意ゾーン ×1.8〜×2.0
例:70→126〜140bpm
心臓がドキドキ。息が浅くなる。そろそろ限界 すぐに退室。次回は早めに出る
危険ゾーン ×2.0超
例:70→140bpm超
めまい・吐き気・視界が揺れる 直ちに退室。涼しい場所で休憩・水分補給

安静時心拍数別|最適ゾーン早見表

「自分の安静時心拍数だと何bpmが最適ゾーンなの?」と迷わないよう、よくある安静時心拍数別に最適ゾーンを一覧にしました。

安静時心拍数 最適ゾーン(×1.5〜1.8) 注意ゾーン(×1.8〜2.0) 危険ゾーン(×2.0超)
55bpm 83〜99bpm 99〜110bpm 110bpm超
60bpm 90〜108bpm 108〜120bpm 120bpm超
70bpm 105〜126bpm 126〜140bpm 140bpm超
80bpm 120〜144bpm 144〜160bpm 160bpm超

心拍数を測る3つの方法

サウナ中に心拍数を測る方法を手軽さ順に3つ紹介します。

方法① 手首で脈を数える(道具不要)

最も手軽で、道具が一切不要な方法です。

手順

❶ 利き手と反対の手首の内側(親指側)に、人差し指と中指の2本を軽く当てる

❷ 12分計や頭の中で10秒間カウントする

❸ 数えた拍数を×6すると1分間の心拍数になる

例:10秒で18拍 → 18×6 = 108bpm

誤差は±5〜10bpm程度ありますが、ゾーン判定には十分な精度です。慣れれば5秒ほどで「今のゾーン」を把握できるようになります。

方法② スマートウォッチを活用する(最も正確)

Apple WatchやGarminなどのスマートウォッチは、光学式心拍センサーでリアルタイムに心拍数を計測できます。ゾーンを超えた時にアラートで知らせてくれる機種もあり、最も正確で便利な方法です。

注意

高温環境ではバッテリーの劣化や故障のリスクがあります。サウナ対応を謳っている製品かどうか確認してから使用しましょう。また、施設によってはスマートウォッチの持ち込みを禁止している場合もあるため、事前に確認してください。

方法③ 12分計を使った簡易法

サウナ室に設置されている12分計を活用して、心拍数を測ることもできます。12分計の秒針が一周で12分(720秒)のため、通常の時計より動きが遅いですが、10秒のカウントに使えます。

12分計の読み方を詳しく知りたい方はサウナの12分計とは?読み方・使い方を初心者向けに解説をご覧ください。

心拍数サウナの実践タイムライン

心拍数を使った1セットの流れを、具体的なbpm数値とともに図解します(安静時70bpmの方の例)。

心拍数サウナ 1セットの流れ(安静時70bpmの例)

サウナ

入室 → 心拍数が上昇

入室直後:70→80bpm(ウォームアップ中、まだ早い)

5分後:80→100bpm(体が温まってきた)

8〜10分後:100→110bpm(最適ゾーン到達 → 退室!)


風呂

冷水刺激 → 心拍数が急変動

入水直後:110→120bpm(一時的に上昇)

30秒〜1分後:120→80〜90bpmに低下開始 → 退水

外気

副交感神経に切り替わり → ととのう

1分後:80→65〜70bpm(安静時付近まで低下)

この瞬間が「ととのう」ピーク。安静時以下まで下がることも

このように、心拍数の「上がって→急に下がる」サイクルが「ととのう」の正体です。心拍数を意識することで、自分だけの最適なサイクルを見つけられます。

心拍数管理で特に注意が必要な方

以下に該当する方は、サウナに入る前にかかりつけ医に相談してください。心拍数管理がより重要になるケースです。

心臓疾患・不整脈がある方

サウナ中の急激な心拍数変動が心臓に大きな負担をかける可能性があります。β遮断薬など心拍数に影響する薬を服用中の方は、通常の心拍数ゾーンが当てはまらない場合があります。

高血圧の方

サウナ→水風呂の温度差で血圧が急変動します。降圧薬を服用中の方は特に注意が必要です。なお、長期的にはサウナが血圧を下げる効果があるとする研究もありますが、急性期のリスク管理は別問題です。

高齢者の方

加齢に伴い自律神経の調整機能が低下するため、温冷刺激への反応が遅れたり過剰になったりすることがあります。控えめな温度設定と短めの入浴時間を心がけましょう。

よくある質問

安静時心拍数がわからない場合はどうすれば?

朝起きたとき、横になった状態で1分間手首の脈を数えるのが最も正確です。スマートウォッチを持っている方は、睡眠中の心拍数データが参考になります。正確な数値がわからない場合は、一般的な成人の目安として70bpmを基準にしてください。

水風呂に入ると心拍数が一時的に上がるのはなぜ?

冷水に入った瞬間、体が「ショック」として認識し、交感神経が急激に活性化するためです。これは正常な反応であり、10〜30秒ほどで心拍数は低下し始めます。この急激な上昇→低下のパターンが、「ととのう」のための自律神経切り替えを生みます。

運動習慣がある人は心拍数が上がりにくい?

はい、日常的に運動している方は安静時心拍数が低く(50〜60bpm程度)、心臓の効率が良いため、サウナでも心拍数が上がりにくい傾向があります。その場合は×1.5のゾーンに入るまで時間がかかることがありますが、焦らず体のサインと併用して判断しましょう。

心拍数管理と時間管理、どちらから始めるべき?

サウナ初心者はまず時間管理(6〜8分)から始めることをおすすめします。サウナに3〜5回通って基本の流れに慣れたら、心拍数管理に移行しましょう。時間と心拍数の両方を意識しながら入ると、自分の体のパターンが見えてきます。

まとめ|心拍数でサウナを最適化する

サウナの出どきは「安静時心拍数×1.5〜1.8」が最適ゾーン
心拍数は温度・湿度・体調をすべて反映する「体の総合指標」
道具なしでも手首の脈を10秒数えて×6で簡単に測定可能
初心者はまず時間管理→慣れたら心拍数管理へ移行するのがおすすめ

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