サウナの種類と温度の違い|ドライ・フィンランド式・スチーム・ミスト・遠赤外線を比較

結論から言うと、サウナの種類は大きく5つに分けられ、それぞれ温度帯・湿度・体への作用が異なります。目的や体質に合ったサウナを選ぶことで、より安全に、より深いリラクゼーション効果を得ることができます。
「ドライサウナとフィンランド式は何が違うの?」「スチームサウナとミストサウナは同じもの?」「遠赤外線サウナは温度が低いけど効果はあるの?」こうした疑問を持っている方は少なくありません。
本記事では、5種類のサウナの温度帯・湿度・特徴を比較表で整理したうえで、「ととのいたい」「美肌を目指したい」「初心者でも無理なく楽しみたい」など目的別の選び方まで詳しく解説します。
この記事で分かること
• サウナ5種類(ドライ・フィンランド式・スチーム・ミスト・遠赤外線)の温度帯と特徴
• 各サウナの湿度・体への作用の違い
• 目的別(ととのう・ダイエット・美肌・リラックス・初心者)のおすすめタイプ
• サウナ温度帯ごとの体への影響と個室サウナのメリット
サウナの種類は5つ|温度・湿度・特徴の比較一覧
サウナは大きく「乾式サウナ」と「湿式サウナ」の2カテゴリに分類され、さらに細かく5つのタイプに分けられます。まずは全体像を比較表で確認しましょう。
| 種類 | 温度 | 湿度 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ドライサウナ | 80〜100℃ | 10〜15% | 乾式 | 日本で最も一般的。高温・低湿で発汗力が高い |
| フィンランド式 | 70〜100℃ | 15〜30% | 乾式〜中間 | ロウリュで蒸気を加え、温度・湿度を調整できる |
| スチームサウナ | 40〜50℃ | ほぼ100% | 湿式 | 蒸気で室内を満たす。肌・呼吸器に優しい |
| ミストサウナ | 40〜45℃ | ほぼ100% | 湿式 | 細かい霧状の水滴で温める。刺激が最も少ない |
| 遠赤外線サウナ | 45〜65℃ | 低い | 乾式 | 赤外線で体を直接温める。低温でも深部まで発汗 |
乾式サウナと湿式サウナの違い
乾式サウナは高温・低湿度の熱気で体を温める方式で、発汗量が多くしっかりとした熱刺激が得られます。一方、湿式サウナは蒸気や霧で空間を満たし、低温ながら体感温度は高めに感じられるのが特徴です。肌への刺激が少ないため、サウナ初心者や肌が敏感な方にも向いています。
サウナ5種類の詳細解説|温度帯・体への作用の違い
ここからは、5種類のサウナそれぞれについて、温度帯・湿度・体への作用・向いている人を詳しく見ていきます。
ドライサウナ|80〜100℃ / 湿度10〜15%
日本の銭湯やスーパー銭湯で最も多く見られるのがドライサウナです。電気ヒーターやガスヒーターで室温を80〜100℃前後まで上げ、湿度を10〜15%程度に抑えた高温・低湿環境が特徴です。
空気が乾燥しているぶん、体の表面温度が急速に上昇し、短時間で大量の発汗を促します。しっかりとした熱刺激を求める方や、サウナ後の水風呂・外気浴で「ととのう」感覚を体験したい方に向いています。
フィンランド式サウナ|70〜100℃ / 湿度15〜30%
フィンランド式サウナの最大の特徴は「ロウリュ」です。熱したサウナストーンに水をかけることで蒸気が発生し、室内の温度と湿度を一気に高めます。ドライサウナとの大きな違いは、湿度を15〜30%前後に保つことで、体感温度が数値以上に高く感じられる点です。
サウナ発祥の地フィンランドでは、約200万基以上の家庭用サウナがあるとされ、日常的にロウリュを楽しむ文化が根付いています。日本でも近年、本格的なフィンランド式サウナを導入する施設が増えています。
ロウリュによる蒸気は、ドライサウナに比べて肌への刺激が穏やかで、発汗しやすく、体の内部までじっくりと温まるのが利点です。アロマ水をストーンにかけることで香りを楽しめるのも魅力のひとつです。
フィンランド式サウナのポイント
• ロウリュで温度・湿度を自分好みに調整できる
• 適度な湿度があるため、ドライサウナより呼吸がラク
• アロマロウリュで香りも楽しめる
スチームサウナ|40〜50℃ / 湿度ほぼ100%
スチームサウナは、ボイラーなどで発生させた蒸気で室内を満たす湿式サウナです。温度は40〜50℃とドライサウナに比べて大幅に低いものの、湿度がほぼ100%に達するため、体感温度は見た目の数値よりもはるかに高く感じます。
蒸気が肌の表面を包み込むようにじんわりと温めるため、毛穴が開きやすく、肌の保湿効果も期待できます。また、蒸気を吸い込むことで呼吸器が潤い、乾燥した空気が苦手な方にも適しています。
ミストサウナ|40〜45℃ / 湿度ほぼ100%
ミストサウナは、スチームサウナと同じ湿式に分類されますが、蒸気ではなく細かい霧状の水滴(ミスト)を噴霧して室内を温める点が異なります。温度はスチームサウナよりやや低い40〜45℃前後で、5種類の中で最も刺激が少ないサウナです。
肌に直接ミストが触れるため保湿力が高く、髪や肌へのダメージが少ないのが魅力です。家庭用の浴室に設置できるタイプも多く、自宅で手軽にサウナ体験ができる選択肢としても注目されています。
スチームサウナとミストサウナの違い
同じ湿式サウナでも、スチームサウナは「蒸気(水蒸気)」で温めるのに対し、ミストサウナは「霧状の微細な水滴」を噴霧して温めます。ミストのほうがより細かい粒子のため、肌当たりが柔らかく、体への刺激がさらに穏やかです。
遠赤外線サウナ|45〜65℃ / 湿度低め
遠赤外線サウナは、赤外線ヒーターから放射される遠赤外線で体を内側から直接温める仕組みのサウナです。空気を温めるのではなく体そのものにエネルギーが吸収されるため、45〜65℃という比較的低い室温でも、深部体温をしっかり上昇させることができます。
室温が低いぶん息苦しさが少なく、高温が苦手な方や高齢の方にも負担が少ないサウナです。ヒーターのウォームアップ時間も約15分と短く、効率的に利用できるのもメリットです。
遠赤外線サウナのポイント
• 低温でも体の深部まで温まり、じっくり発汗できる
• 息苦しさが少なく、高温サウナが苦手な方に向いている
• ウォームアップ時間が短く、限られた時間でも利用しやすい
目的別|あなたに合うサウナの種類はどれ?
サウナの種類が分かったところで、「自分にはどのタイプが合っているのか」を目的別に整理しました。
「ととのう」体験を重視したい方
おすすめ:ドライサウナ / フィンランド式サウナ
「ととのう」とは、サウナ→水風呂→外気浴の温冷交代浴によって得られる、深いリラクゼーション状態のことです。この体験にはしっかりとした熱刺激と、その後の急速な冷却が重要なため、80℃以上の高温サウナが向いています。
フィンランド式サウナのロウリュを活用すれば、体感温度をさらに上げることができ、より深いととのい体験につながります。
ダイエットのサポートとして活用したい方
おすすめ:遠赤外線サウナ / フィンランド式サウナ
サウナ単体での直接的な脂肪燃焼効果は限定的ですが、血行促進による代謝の向上はダイエットのサポートとして期待できます。遠赤外線サウナは体の深部を効率よく温めるため、深部体温の上昇に伴うカロリー消費が見込めます。無理なく長時間入れる点もメリットです。
美肌を目指したい方
おすすめ:スチームサウナ / ミストサウナ
湿式サウナは湿度がほぼ100%のため、肌の水分が奪われにくく、毛穴が自然に開いて老廃物の排出を促します。サウナ後の保湿ケアと組み合わせることで、美肌効果をより実感しやすくなります。ドライサウナでは乾燥によって肌がつっぱる感覚がある方も、湿式サウナなら快適に過ごせます。
リラックス・ストレス解消を求める方
おすすめ:フィンランド式サウナ / ミストサウナ
リラックスを最優先にするなら、適度な湿度と穏やかな温度のサウナがおすすめです。フィンランド式サウナではアロマロウリュの香りで五感が癒され、ミストサウナでは霧に包まれるような心地よさが味わえます。心身の緊張をほぐし、副交感神経を優位にする効果が期待できます。
サウナ初心者の方
おすすめ:ミストサウナ / 遠赤外線サウナ
サウナが初めての方は、低温で体への負担が少ないタイプから試してみるのがおすすめです。ミストサウナや遠赤外線サウナは40〜65℃と穏やかな温度帯で、息苦しさもほとんどありません。まずは低温サウナで体を慣らしてから、徐々にドライサウナやフィンランド式に挑戦してみましょう。
サウナの基本的な入り方や適切な時間の目安については、別記事で詳しくまとめています。
| 目的 | おすすめの種類 | 理由 |
|---|---|---|
| ととのう | ドライ / フィンランド式 | 高温による強い熱刺激で温冷差を最大化 |
| ダイエット | 遠赤外線 / フィンランド式 | 深部体温上昇による代謝促進 |
| 美肌 | スチーム / ミスト | 高湿度で肌を潤しながら毛穴ケア |
| リラックス | フィンランド式 / ミスト | 穏やかな温度と香り・湿度で副交感神経を刺激 |
| 初心者 | ミスト / 遠赤外線 | 低温・低刺激で体への負担が少ない |
サウナの温度帯と体への影響|70℃台〜100℃超の違い
サウナの効果は温度帯によっても大きく異なります。ここでは、主に乾式サウナ(ドライ・フィンランド式)の温度帯ごとの体への作用を解説します。
70℃台:初心者・リラックス向け
体への刺激が穏やかで、ゆっくりと発汗が始まる温度帯です。心拍数の上昇も緩やかなため、循環器への負担が少なく、サウナ初心者や高齢の方でも比較的安心して利用できます。フィンランド式サウナでロウリュをかけると、この温度帯でも十分な体感温度を得られます。
80℃台:もっともバランスの良い温度帯
多くのサウナ施設が設定している標準的な温度帯です。入室後5〜8分程度で十分な発汗が得られ、水風呂との温冷差も確保しやすいため、「ととのう」体験を目指す方にもバランスが良い温度です。ロウリュと組み合わせれば、体感温度を90℃台に引き上げることもできます。
90℃台:しっかり発汗・ととのいたい方向け
短時間で大量に発汗し、交感神経が強く刺激される温度帯です。水風呂後の副交感神経への切り替わりが鮮明になるため、深い「ととのい」を体感しやすくなります。ただし体への負荷も大きくなるため、体調が万全なときに、適切な時間を守って入ることが大切です。
100℃超:上級者向け・体調管理が必須
一部のドライサウナでは100℃を超える設定のものもあります。非常に短時間で体温が上昇し、心拍数も大幅に増加するため、サウナ経験が十分にある方でなければ推奨されません。入室時間は5分以内を目安にし、少しでもめまいや吐き気を感じたら無理せず退室してください。
重要:温度だけで判断しないこと
サウナの体感温度は室温だけでなく、湿度・対流(風の有無)・座る位置(上段ほど高温)によって大きく変わります。同じ80℃のサウナでも、ロウリュ直後は体感100℃近くになることもあります。温度計の数字にとらわれすぎず、自分の体の感覚を最も大切な判断基準にしてください。
個室サウナなら温度・湿度を自分で調整できる
大型施設のサウナでは、温度や湿度は施設側が管理しているため、利用者が自由に変えることはできません。一方、個室サウナであれば、温度・湿度・ロウリュの量を自分の好みに合わせて細かく調整できます。
個室サウナならではのメリット
• 温度調整が自由:70℃のリラックスモードから90℃超のしっかり発汗モードまで、その日の体調に合わせて変更可能
• セルフロウリュ:蒸気の量やタイミングを自分でコントロールできるため、フィンランド式サウナの本来の楽しみ方を体験できる
• 周囲を気にしない:完全プライベート空間のため、初心者でも自分のペースでゆっくり楽しめる
• 衛生面の安心感:他の利用者と空間を共有しないため、清潔な環境で利用できる
特に「自分に合うサウナの温度帯がまだ分からない」という方にこそ、個室サウナは最適な選択肢です。低温から少しずつ温度を上げていくことで、無理なく自分のベストな温度帯を見つけることができます。
サウナの種類と温度に関するよくある質問
Qドライサウナとフィンランド式サウナの違いは何ですか?
A最大の違いは「ロウリュ(サウナストーンに水をかける行為)」の有無です。ドライサウナは電気・ガスヒーターで室温を上げる高温低湿タイプで、湿度は10〜15%程度です。フィンランド式はロウリュによって蒸気を発生させ、湿度を15〜30%前後に高めます。そのため、フィンランド式のほうが体感温度が高く感じられ、呼吸もしやすい傾向にあります。
Q初心者にはどの種類のサウナがおすすめですか?
A初めての方には、温度が穏やかなミストサウナ(40〜45℃)や遠赤外線サウナ(45〜65℃)がおすすめです。息苦しさが少なく、体への負担も軽いため、サウナの心地よさを無理なく体験できます。慣れてきたらフィンランド式やドライサウナにステップアップしてみましょう。
Q遠赤外線サウナは温度が低いですが効果はありますか?
Aはい、効果はあります。遠赤外線サウナは空気ではなく体そのものを直接温めるため、45〜65℃という低温でも深部体温をしっかり上昇させることができます。高温サウナとは発汗の仕組みが異なるだけで、血行促進やリラクゼーションなどの効果は十分に期待できます。
Q個室サウナでは温度を自分で調整できますか?
A施設によりますが、多くの個室サウナでは温度調整が可能です。個室サウナととでは、セルフロウリュ対応のフィンランド式サウナを個室で提供しており、温度・湿度をお好みに合わせて自由にコントロールできます。自分の体調やその日の気分に合わせた温度設定で、最適なサウナ体験をお楽しみいただけます。
まとめ|サウナの種類と温度を理解して、自分に合った楽しみ方を
本記事では、サウナの5つの種類(ドライ・フィンランド式・スチーム・ミスト・遠赤外線)について、温度帯・湿度・体への作用の違いを比較しながら解説しました。
この記事のポイント
• サウナは乾式(ドライ・フィンランド式・遠赤外線)と湿式(スチーム・ミスト)に大別される
• 種類によって温度帯は40〜100℃超まで幅広く、体への作用も異なる
• 「ととのう」なら高温のドライ or フィンランド式、「美肌・リラックス」なら湿式がおすすめ
• 温度計の数値だけでなく、湿度や体の感覚で総合的に判断することが大切
• 個室サウナなら温度・湿度を自分で調整でき、自分だけの最適環境を作れる
サウナの種類や温度帯の違いを理解することで、自分の目的や体質に合ったサウナ選びができるようになります。まずは興味のあるタイプから試して、あなた自身の「ベストなサウナ」を見つけてみてください。
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